心臓の秘密 生命と魂の宿る臓器の物語
本書は、心臓外科医としてひたすら心臓一筋に生きてきた著者の「心臓を歴史の流れのなかでもう一度見つめなおすことは意義があるのではないか」という長年の思いが基点になっている。
プロローグは、心臓病になりやすいさまざまな原因について述べている。ついで心臓のしくみと働きをわかりやすく解説しながら、心臓外科がどう発展してきたか、その歴史をひもといている。 読者が十分心臓について理解を深めたところで、日本発のA-Cバイパス手術に成功した著者の心臓外科物語”が展開する。そして心臓外科の未来学への展望と続く。
エピローグは「生命と魂の宿る臓器」に想う。
古代の神に代わる人間観、倫理観によって、私たちは聖なる気持ちで医学研究にかかわっていかなくてはならない、と自らを戒めている。 医療をよくするために、多くの人たちが参加する必要がある。この本がその輪に加わっていただくためのきっかけになれば、と願っている。
書籍名 | 心臓の秘密 生命と魂の宿る臓器の物語 |
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著者名 | 日本大学総長 瀬在幸安・著 |
月号 | 1996年夏季号 No.68 |
価格 | 1,500円 |
出版社情報 | 東京都中央区銀座2-10-1、株式会社法研 |